2360443 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

単車と車と本と映画とゲームと城と腕時計と投資の話

単車と車と本と映画とゲームと城と腕時計と投資の話

2006 はじめての富士山登山

●7月14日金曜日 
夜9時50分 新大阪駅 集合。
サンシャインツアーという名前だと初めて知ります。
集合場所に たしかに富士登山とういうような方が
いるわ、いるわで 改めてメジャーなんだな
と実感しました。ツアーのスタッフの話によると 
今回 このツアーの参加者は120名、バス3台とのことで
これまたびっくりしました。
私達は14号車という観光バスにのり予定より
30分遅れの10時半新大阪を出発
しました。参加している方々は おじいいさん、
おばあさんから私たちのような中年、若者、子供、外人
いろんな男女が勢ぞろいで、
まるで日本の人口の縮図のようなツアーです。
なんとなく一安心、、しました。
装備も万端の方もいれば、軽装っぽい感じもおられました。
観光バスは普通のバスで 
寝れるようなバスでもなく、ごく普通でした。
とにかく、明日からのスケジュールはハードなので、寝る事に決めました。

7月15日土曜日 晴
なんだかんだと言いながらも熟睡、、目覚めたら朝5時、サービスエリア。
軽く朝食後、出発、
まともや熟睡している間に 8時30分位、富士山五合目に到着しました。
暑いくらいの晴でなんとなく景色も五合目ながら凄い感じがしました。
富士急 雲上閣にて 着替えて、登山にいらない荷物をバスに置いておき、
休憩と昼食です。昼食が意外とよかったですff 109.jpg  14号グループのガイドさんやら添乗員さんの話、
及び準備運動後、2列に並んで 一番一般的な吉田口コースを出発。
全部で40名ですが、このグループには
なんと小学生低学年の男の子の兄弟がいます。
なんとなく変なプレッシャー(この子達より先にリタイヤできないではないか!)
だけど頑張って、っと思いました。

 暑いので、日焼け止めをして、半袖で出発しました。
40名がちゃんと2列に並んでゆっくりペースで進みました。
なぜか30分程度で1回目の休憩。(最初の下り終わりぐらい)
その後も、また30分ぐらいで休憩。
その後もほぼ そんなペースで歩んでいきました。
 景色は富士山ならでは、独特という意味で素晴らしく、満足できました。
しかも 物凄い人数の方が登っていきます。

コースはオフロードバイクの林道ツーリング的に表現しますと、
走りやすいフラットダート、しかも全体的に幅広の道ですので、本当はバイクで
上がりたいし、ここでエンデューロレースが開催されたら絶対参加したい!
なんて思いました。(エコといわれる時代にすいません)
ff 107.jpg
 7合目を過ぎたあたりから、やっぱりしんどくなってきました。
フラットダートからガレ場の急でタイトな登りに変化していきました。
 トイレが100円かかりました。けっこうキレイでした。
夕方5時過ぎ位、ようやく必死の思いで8合目、白雲荘到着。
その時の服装は最初の半袖シャツ、
 長袖シャツ、ウィンドブレーカーの3枚となっていました。
頂上に一番近い山小屋らしいです。そんなことはどうでもいいぐらい
しんどくて、疲れました。

 山小屋での寝床は一人約30センチ幅、ぎゅうぎゅうで寝る事となります。
噂以上に窮屈で、身長が179の私にはきつすぎます、
というか両隣がかわいそうであります
 夕飯は噂どおりカレー(まぁうーんという感じです)朝食の弁当も貰いました。
中身は赤飯です。
18時位から深夜11時45分まで睡眠の始まりです、30センチ幅での。
高山病も心配してたんですが、どうもそれは大丈夫なようで、
持て来ていた携帯酸素も一度も使わずです。

 寝てる最中に足の裏が2度つりました、かなり足が疲れているようでした。
 アイポッドのおかげですんなり眠る事もでき、10時半ぐらいに目覚めました、
トイレへ行くと(トイレは外です)風がぴゅうぴゅう、雨少し、
しかも寒いではないですか。
富士山ってこんなに風が強いのか、、と思いました。

7月16日AM0時 
 要領の悪い陽気な添乗員さんが何回も人数確認を失敗し、
寒い雨の中少しまいってしまいました。
 カッパ、ウィンドブレーカー、セーター、長シャツ、
半シャツを着込みました。
 並んで登頂へ。
真っ暗な中、大勢の人間がヘッドライトを点灯させ登って生きます、
私達14号車メンバーも登っていきます。こんな山で渋滞、
しかもこの渋滞は疲れた体には大歓迎!
なぜならゆっくり進むので助かるのです。
 しかし、のぼれば登るほど、雨が激しくなり、
風が恐ろしい位の突風に変わり行きます。
渋滞が今度は辛いのです、雨にぬれ、気温の下がる中、
寒い、冷たい、しんどいそんな
状態が続くのですから。手はかじかみ、鼻水は流れだし、
雨が顔面を濡らす、そして、
無残にも私のヘッドライトの電池が切れる、
 「帰りたい、帰れない、登りたくないが、降りれない」
 「あーやっぱりやめときゃよかった!
家でゲームしてた方がよかったんちゃうん」
そんな思いで、突風と雨に耐えながら
一歩一歩、登っていきます。

 4時ごろ、死ぬ思いでようやく頂上到着!
ところが37??メートルなんの感動もなく
とにかく寒すぎて山小屋へ入りました。
少しぬくいのですが、超満員!
 全員が寒さで震えているのです。
店員だけが、やたら元気で、強気で。
 ラーメン800円とおしるこ600円を食べました。

 あいにくの天候のためご来光はなしのようで、
そのとき私はそんなことどうでもよくて、
生きている幸せと、あとは帰るだけ 
という安心とで一杯だったのです。
 山頂とかかれた軍手を購入(400円)
 軍手とバイク用グローブは冷たく濡れていたので
とてもそれでは帰れない状態だったんで助かりました。
ff 56789.jpg
 登頂記念にもらったカードです。ご来光ってこんならしい。

 5時ぐらい、またもや添乗員の要領の悪い
陽気な点呼が失敗、、むっちゃ寒いのに時間がかかるかかる。
 ご来光の見れなかった頂上を明るくなった空のした下山。
頂上ではなんの写真もとる元気も気力もなく下山しました。
雨も風も強いままでしたし。

 なめるな下山!ここから延々つづくのですジグザグ下りが、、、。
時折、雨もやんだりするのですが、カッパはきたままです。
足はガクガク、そして足の先がいたくなってしまい、
どこか靴づれをしてしまい
 ヘロヘロ下山です。続く続く地獄の下り。
「誰かバイクを貸してくれ!」
 いつまでも続く下山、
登るよりしんどいのではないでしょうか、これは。
そして、その後ようやく気づきました、登るよりしんどい事を。
 下れば下るほど、雨が強くくなってきます、
しかし到着もしません。

いつかはたどり着くもので 雨の激しくなる中、
なんとか9時過ぎ、5合目出足の山小屋到着しました。
「アー終わったよー、終わった終わったぁ」

10時10分 バス到着、そして 念願の温泉へ
これだけが楽しみなのかもしれないという思いでした。
渋滞のため、1時間後 
フィットリゾートクラブ という所に到着
まぁけっこうなリゾート施設です。
温泉に入浴 しあわせを 思いっきり実感しました。
左足にマメができ、そして皮がめくれ潰れていました。
かなり痛いと思っていたらやっぱり。
昼食はそのまま その施設の本館の4階というところで
 バイキング!
これが、素晴らしい!!
和洋中そしてパスタもあり 
すべて 豊富なメニューが展開され
デザートも充実、ケーキも4種類、
ドリンクももちろんフリーですし
ビールもフリーです。
 大感激、おいしい、満腹、昼食は最高でした。
これを考えると、安いツアーだったなと思います。
 頑張ったごほうびになりました。

 その後は、またバスで大阪へ。
40名すべて登頂ということで、めでたしめでたし。
バスでは おもいっきり熟睡しました。
どうやら渋滞もなかったようで
大阪には夜9時過ぎ 着でした。

 添乗員さんが帰りにに言いました。
「本当は8合目を早く出発したため
 引き返す事もできませんでした。
 実は通常なら 登頂を断念する天候でした。
 全員が無事登頂できてよかったです。
 今回より苦しい富士登山はもうないんで、
 次はきっと、モットモット楽です。
 ぜひ 又、富士登山してください。」
おおよそこのようなコメントがありました。ff 2345.jpg


 私は、もう2度と 登らなくていいのだ、
ご来光など別にいい。
とにかく 生涯、もうこの苦しい登山はしなくていいんだ!
 という幸せをかみしめ、
 もう 決して いくまい と思ったのでした。
 (どうやらツレは 違うようで、ご来光をみるぞと 誓っておりました)


© Rakuten Group, Inc.